同志社大学4年生
飯田 亮
株式会社柳川合同
荒巻哲也
学生と経営者がお互いに意見交換をしながら、相互理解を深めるHRsessionの対談コンテンツ。
今回は、株式会社柳川合同の代表取締役社長 荒巻哲也様に、お話を伺いました。
2022年4月より株式会社クイックで就業予定。就活では人材業界を中心に活動。大学では人材会社のスタートアップで長期インターンにも参加していた。趣味は筋トレ。休日はドライブに出かけるなどアクティブに過ごすのが好き。
1967年福岡県柳川市生まれ。1989年、株式会社柳川合同入社。ドライバー、職員のこと業務のことを把握するために、実際にトラックに乗るなど現場に入り人材教育の地盤を固める。2002年に代表取締役に就任。2002年に関東、2013年に関西にも営業所を設立し九州-関西-関東の長距離輸送を強化していく。柳川市と連携して、柳川観光PRのデザインを施したラッピングトラックを導入。全国に「水郷柳川」の情報発信を行うなど地域貢献も積極的にしている。
目次
飯田
本日はお時間いただきありがとうございます。同志社大学社会学部4年の飯田と申します。
荒巻
よろしくお願いします。
飯田
創業からどんな歩みをされていて、今どのようにつながっているかの変遷を教えて頂ければなと思います。
荒巻
全身の会社は共同経営だったのですが、私の父親の代で経営権を引き継ぎました。私は平成14年4月から
社長になったのですが、そのタイミングで株式会社柳川合同に名前を変更しています。運ぶことには
こだわるが、運ぶだけではにはこだわらないという想いを込めております。
飯田
なるほど。ありがとうございます。
1人1人が会社を作り仕事を成り立たせる
飯田
「日本で一番大切にしたい会社大賞」を受賞している事から人を大切にしているのかなと思いました。
理由があるんでしょうか?
荒巻
両親が仕事で家にいない事が当たり前だった幼少期の寂しい経験がきっかけです。
人との関わりが大事であると経験をとおして学びました。
その経験から社員同士が仲良いことで会社は成り立っていると感じています。
飯田
社員の方々の仲の良さが前提なんですね。
荒巻
そうですね。理論ではなくて社員みんながいないと仕事が成り立たないですからね。
個人に合わせたベストな教育制度
飯田
人を大切にする事から実際の教育制度について教えていただきたいです。
荒巻
システム化を考えてはいますが、個人に合わせて教育をどのようにしていくかを決めています。
飯田
人を大切にしているからこそ、個々人で分けていくんですね。
荒巻
システム教育は先進的であると思いますが、システム化ができない部分があるんじゃないかなっていう
心の中のわだかまりがありますね。
「人を大切にする」文化が根付いている
飯田
人を大切にする企業の文化や社風が根付いたなと思うエピソードはありますか?
荒巻
「人を育てる企業で人で売っている企業」が一番大切という教えが、ものすごいうちの幹部の中にも共通してます。
飯田
人間力勝負ですね。その通りだと思います。
荒巻
そうですね。仕事は出来るけど人としてダメよねって言われないようにしたい。「人としていいよね」っていう言葉が出るようにしたいです。
飯田
その事から、「人を大切にする」文化が根付いているんですね。
荒巻
私が若いときは、俺が俺がって気持ちが強いのでグイグイいくタイプで失敗して覚えてきたという感じですね。
飯田
そうなんですね。失敗からどんどん学んでいったんですね。
社長が考える最強最優の会社とは
飯田
HPを拝見した時に「最強最優の会社」という言葉に興味を持ちました。
具体的に教えていただければなと思います。
荒巻
最強最優の会社というのは潰れない会社です。
飯田
それが確かに大前提ではありますよね。
荒巻
もう1つあって最強最優というのは、そこの中で働いている人が一番優秀で、売れてる人として優しい人たちが働いていると言われている会社ですね。
飯田
人間力向上が、重要になってくるという事ですね。
肝に銘じます。
人間力向上に向けた教育について
飯田
人間力を大事にされている中で人間力を高める教育の場のような環境はありますか?
荒巻
一番の教育は、やっぱり上司の教育ですね
飯田
具体的にどのような事でしょうか?
荒巻
「人としての魅力」がうちの中では共通語の一つとしてあります。常識や全く人としての魅力がなかったら人もついてこないですよね。
飯田
確かに、上司が人として常識や魅力がないと人間力向上は出来ないと感じますね。
荒巻
常識がないというのは、具体的にちょっと言いにくいですが色々な事を知らない感じですね。例えば仕事だけじゃなく勉強のことも知らない。
家庭的なことも地域的なことも知らないなどですね。
会社が家族みたいな形でお兄ちゃんが弟に対し、家のしきたりや慣習を教える。とか指導するとか社員全員で共通認識を持ってお客様に向き合える。そういう感じに会社がなっているようにしていきたいと思いますね。
コロナ禍におけるコミュニケーションの重要性
飯田
コロナ禍に伴いオンラインが主流になり、若者間でもSNSを通してのコミュニケーションが活発になってきていると思うんですけれども、社内での若者との心の通わせ方みたいな所があれば教えていただければと思います。
荒巻
オンラインは情報が伝わるけど情熱が伝わらないですよね。
非常に私もそこはどうしようか悩んでいます。
飯田
そうですよね。大学生活でも難しい問題だなと感じています。
荒巻
営業所関係や現地に行くこととリモートでも話すことでやっぱりなんか深まったような気がするんです。
全く動けないということじゃないんでリモートとリアルで会う事を合わせれば関わる回数が増えました。
飯田
接触回数は、多いのでメリットもあるんですね
荒巻
そうですね。平社員的な立場の人たちでも集まってオンラインで話を受けるんですね。
良い事もありますね。
飯田
コミュニケーションを取る上で意識されている事はあるんですか?
荒巻
今後、気軽に話せるような仕組みが作れると良いなとは考えていますね。
一番の失敗は挑戦しないこと
飯田
YouTubeやTwitterなどSNSにも挑戦している所を見ると、社内でも挑戦する事を尊重したり、挑戦するっていうのを大切にされたりしているんですか?
荒巻
一番の失敗は何もしないことですね。やってみないと分からない所はいっぱいあるんですよね。
飯田
その通りですね。挑戦はしてみると人生の財産になる事が振り返ってみても多いです。
荒巻
やってみなさいってことに挑戦していったら自分自身もなるべくそういった姿を見せようと思う。何があっても行動する気持ちや挑戦する気持ち、ここはやっぱトップ自ら見せていかないといけないかなと思ってますね。
飯田
社長自ら挑戦する背中を見せるんですね。学びになります。
変化と挑戦を積極的にする会社を目指す
飯田
物流業界の中で御社は、どのような将来を見据えているのでしょうか?
荒巻
物流商社的なイメージで考えています。
飯田
新しく変化して挑戦していくイメージですね。
荒巻
物流商社的な機能ということにシフトしていき、動きもこれから先は変わっていかないといけないですね。
素直で挑戦をする前向きな学生を求む
飯田
このHRsessionは学生に見られるので一緒に働きたい学生像をお聞きしたいです
荒巻
仕事を通じてやっぱり存在価値を出していこうと思っている学生と歴史を一緒に刻んで行けるような学生が欲しいですよね。
飯田
そのような学生を見極めるポイントは何でしょうか?
荒巻
会った瞬間の直感ですね。
飯田
第一印象でわかるものなんですね。すごいです。
その学生像が活躍する特徴ですか?
荒巻
加えて、前向き思考で挑戦している人ですね。素直な人。
飯田
先ほどからお話にある、挑戦と人間力のある人ですね。
荒巻
そうですね。
飯田
最後に、学生に最も伝えたい事や学生の間にしておきたいことみたいなところがあれば教えていただければなと思います。
荒巻
一人旅をする事と長編の小説を読む事ですね。
飯田
一人旅はよく聞きますが、小説は聞いた事がないです。
荒巻
そうですね。一人旅に出て自分だけの力で乗り越える経験をした方がいいと思います。
小説も歴史から学ぶ事でやっぱり偉人から学ぶことが大きいですね、自身の経験ばかりじゃ追いつかないところもある。
飯田
確かに、納得です。大事ですね。
荒巻
価値観で大事な事は、学び続ける事と素直な事だと思います。挑戦し続けていくことが大事です。
飯田
お話を伺っていると人間力と素直さを持ち学び続け挑戦する事の大切さを痛感しました。
ありがたいお話をありがとうございました。
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